ようかんのちょっとひとくち
珈琲メーカーはとっくの昔に壊れちゃった。
炬燵も白煙を上げ壊れたまま、今はテーブルとして活躍中。
電気オーブンは忘れもしない、自分のバースデーケーキを準備中にカチッだったか、コチッだったか定かではないけれど音を立ててそれっきり。
掃除機もいきなり動かなくなってしまいブンとも言わなくなった。

携帯電話は持っていない。ホットプレートも持っていない。
食器洗い機も、洗濯用乾燥機も、そして電子レンジも・・。

先日、人と会ったときに運悪く電子レンジの話題になり話に入れず、持っていないことを伝えると

「え〜っ、電子レンジ持ってないの〜」と驚かれ、派手に笑われた。
「ぎゃはっはは」だって。何だろうね、電子レンジを持っているのは偉いことなのかしら。
持っていないから正直にそう言っただけなのに。
普段ならあまり気にもしないことなのにああ派手に笑われてはちょっと落ち込んでしまう。

折り良く、友人からの電話。早速笑われた事を少しだけ報告(笑)。

「うちも電子レンジはあるけど、オーブン機能がついていないから料理の幅は狭いよ。冷凍食品とかご飯を解凍する時に使うぐらいだから」

「ようかんは冷凍食品は好きじゃないでしょ? だったら別に無理して買わなくても良いんじゃないの」

自分の用は後回しで私を慰めてくれる・・、持つべきものは電子レンジよりも、優しい友人。

そうね、レンジが無くても料理くらい作れるし。
冷凍ご飯を蒸し器で蒸すと炊きたてご飯のように美味しく食べられるんだから。
ご飯を蒸しながら下の鍋で根菜を煮たり、ロールキャベツを作ったりすれば一石二鳥だし。

電気オーブンが壊れたときにもオーブントースターが立派に代役を務めてくれた。
焼きあがったのは薄っぺらなケーキだったけれどジャムをはさんで三段に積み重ねて、生クリームで飾ったら見栄えのするケーキになって私の誕生日を祝ってくれたっけ。
クッキーはガスレンジの焼き魚コーナーやオーブントースターで焼けばいい。
ホットプレートの代わりは火加減に気を使えば卓上コンロとフライパンで充分代用できる。

コーヒーメーカーをなくしてからはずっとインスタントコーヒーを飲んでいるけれど、コーヒーカップの中に規定よりちょっと多めのコーヒーの素とクリーミーパウダーを入れてからぐらぐらに煮立ったお湯をカップの上の方から細く、長く、勢い良く注ぐだけできめ細やかな泡立ちのまろやかで美味しいコーヒーが飲める。クリーミーでリッチな味わいの一杯。
スプーンで混ぜてはいけない、お湯だけで混ざるようにする、砂糖を加えるときにはコーヒーとクリーミーパウダーの間に入れるようにする。当然だけどクリーミーパウダーが一番上にのっていないと泡立たないから。

あたり一面にお湯が飛び散るのを懸念してゆっくり注いでしまってはせっかくのコーヒーも台無し。
泡立たずにリッチ感が激減してしまうので火傷をも覚悟しながら勢い良く注ぐのがコツ。
ブラックコーヒー派のみなさんにはお勧めしないけど・・(笑)

我が家の家電は減る一方、新しいものを買う余裕は無い。
けれど最近はそれを補うための努力と工夫は惜しむことなく暮らしているつもり。
此処の主、川上会長のお陰で冬に「干し肉」を作ることも覚えた。
初回が完成するまでどんな味か不安で一杯だったのに食べてびっくり!!
もう次の冬が待ち遠しくなったくらいの美味しさだった。

電子レンジを使いこなすのは他の人たちに任せることにして、私はもう少し今の暮らしを楽しみたい。
川上会長を筆頭に此処には私が見倣うべき人たちが大勢集まっているんだから・・。

−− 自分が何かを持っているからって持っていない人を笑っちゃいけない
人が豊かに暮らしているかどうかは各々の心で決まる −−
よ

筆者紹介:ようかん
日本生まれ、国内在住。
図書館で出会った「貧乏神髄」に惹かれ、会長のサイト見たさにパソコンを覚え今に至る。
猫好きだが借家のため飼う事が出来ず、
二匹の招き猫と暮らしている。

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