シゲでございます。
さて、今月は何を書くんだったっけか? と昔の奴を引っぱり出してきたところ、結核病棟シリーズの前にこの箱根・湯河原弾丸ツアーの前編だけ書いたのを思い出しました。やっと高校時代の話に戻るのであります。
大観山ドライブインでの記念撮影後、予期せぬ出来事が!! というところからの続き。
撮影後、問題児の門井、鈴木の両名が発進し、その後を追って僕と菱井も走り出しました。いつでも全力疾走の門井は、数秒後に発進した僕らにもその姿が見えないくらいに猛進していったらしく、一抹の不安がよぎったのでありますが、やっぱりというか当たり前というか、何事もなく卒業旅行を終えることなど不可能でした。
3つ目のコーナーの入口で、「みたことのあるバイクが藪の中に倒れてるなあ」と思い、そのバイクの前で停車。門井と一緒に先発した鈴木君のバイクでした。とりあえず本人にケガはなく、菱井ちゃんと3人でバイクをレスキュー。幸い、バイクの破損は外装だけで済んでいたので、そのまま山を下ることにしました。
そうです。このとき鈴木君のバイクを藪の中から引っぱり出したのは、事故った鈴木君本人と後発の私と菱井ちゃんの3人で、もちろん門井はその場にいなかったのであります。
この旅行で一番の、いや日頃から天下一品の問題児である門井は、山を下ったところで「おっせぇなあ」という顔をしていました。後ろで転んだ鈴木君に全く気付きもせず、ひとり山を下っていたのです。行く末が心配でなりません。
鈴木君のこともあり、どうしようかと思いながらも風呂だけは入ろうということで、観光会館のようなところで訪ねると、200円で入れるままねの湯という宿があることが判明。早速行ってみると、老舗のようなたたずまいと玄関までの30mの道がバイク1台と人ひとりがやっと通れる程度という狭さが穴場の雰囲気十分で、事実、地元の人たちが結構来ていました。外来は5時までということで、ちょうど5時を回ったところだったけれど、特別に入らせて頂けました。温泉でさっぱりと汗を洗い流し、今後の予定を相談。大事をとって、今日は帰ろうということになったのだけれど、時間はすでに午後6時。今にして思えば、ぜんぜん大事をとっていないのでした。
日没後も走り続け、厚木市内のガストで夕食。セットメニューを選んだ門井は、おねーさんの「ドリンクバーですか、マグナムドライですか」という問いに対しては即答でした。どちらを選んだかは、もうおわかりだと思いますが、間髪入れずに答えてしまう門井君、頭悪すぎます。
夕食後も走り続け、やっぱり門井がはぐれて菱井ちゃんがキレかかった以外は何事もなく、16号を走り抜けて家に着いたのは深夜2時でした。
こうして、1泊2日の予定だった卒業旅行は、気がつけば無謀な弾丸ツアーとなっていました。門井君の暴走ぶりにもあきらめがつくようになった、いろんな意味で”無鉄砲”な1日でした。
こうして、この連載もいよいよ佳境に近づいてまいりました。あと2〜3回、16歳の夏の思い出を書いて、終わることになるのであります。
つづく
シゲ