愛玩動物
平成一六年八月三一日
知人から、犬は要らぬかと声を掛けられた。なんでも、知っているブリーダーが廃業するので、犬が大量に余るらしい。
「へえ、喰い放題じゃないですか」
「そう言うと思った」
これが、そんな会話の終点である。
どうやら、この犬あげます情報は携帯電話のメールを媒介として勢い良く、チェーンメールのように飛び交ったらしい。貰い手は大量に現れ、僕の胃袋には納まらなかった。
古来よりヒトと共に暮らしている犬も、現代では大量生産状態である。狩猟犬などの道具としてこれほどの量が必要なわけもなく、家畜と同様、消費されるための存在として生み出され続けているわけだ。
可愛いと買われ、邪魔だからと保健所で処分されるくらいなら、食肉の方が増しかもしれない。
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