貧乏大全 第二巻
貧乏大辞典第二版
全日本貧乏協議会

序
 思いを伝える手段として、人間は言葉を使います。奢ってもらいたいとき、なにかを分けて欲しいとき、その思いを、言葉として相手に投げかけます。時には、目で訴えることもあるでしょう。でもそれは、言葉の重要性を否定するものではありません。
 当辞典は、貧乏人同士でコンセンサスをとるための辞典として二〇〇〇年の三月末から編集が始まり、翌年三月十日、第一版として完成いたしました。収録語彙は五三二語と少なく、辞典というよりは読み物という位置づけであったかもしれません。今回、ここに公開することができました第二版は、収録語彙の充実を第一に考え、八六七語を収録することができました。貧乏という分野の専門辞典として、実用に耐えうる一冊になったと考えております。
 一億総貧乏時代に突入した今、貧乏に転がり落ちるのではなく、自らの意思で降りていくことこそ、自分に優しい生き方であると言えます。それらの説明は、全日本貧乏協議会発行のWeb会報誌に譲るといたしますが、生活を貧乏に切り替える際には、頭の切り替えも必要になります。価値観を変えることなく貧乏生活に降りていくことは、私の経験からすれば、無理です。
 単語の意味ひとつひとつを貧乏生活のための意味に切り替えていくにあたって、また、当協議会が発行するWeb会報誌やWeb文庫をお読みいただく際に、当辞典は必要不可欠であるとの思いを込め、貧乏大全の第二巻として位置づけました。これから増えて行くであろう貧乏大全を読むための準備運動として、パラパラとページをめくる感覚で”スクロール”してみてください。

 最後に、編集開始から第二版発行に至るまでの間、応援してくださった読者の皆様にはたいへん感謝しております。ついでに、それなりに助力してくれた全日本貧乏協議会の会員諸君の存在が多少は役に立ったことも記しておきます。

主幹 川上卓也(全日本貧乏協議会会長)

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