貧乏大全 第二巻
貧乏大辞典第二版
全日本貧乏協議会
た行

 
た【田】
日本人の魂を揺さぶる、主食たる米を作る農地。減反政策と開発により、その数は年々減っているが、筆者の知る某役場の減反担当者は、自分の頭髪も減反している。台風などの大雨により水没すると、手で稲刈りをしなければならないのだが、助け出した米の美味さは格別である。
ダイエット
意図して痩せようと試みること。貧乏人が痩せるのは日頃の食生活の副産物であり、これにダイエットという言葉を使うと若い女性から嫌われる傾向にある。喰わなきゃ痩せるなどという発言のことを、とどめの一言という。
たいかん【耐寒】
もらってきた新聞紙やビニル袋を用いて、寒さに耐えること。
たいきん【大金】
外食したり、国民健康保険に加入したり、軽自動車税を納期内に払えるほどの、たくさんのお金。
だいさんセクター【第三セクター】
国・地方公共団体と民間企業とで行われる、必ず失敗する事業についての共同実験。実験の成功率は極めて優秀である。
たいしょく【退職】
何かに気が付いてしまったか、もしくは忍耐力の限界がもたらす結果。
たいだ【怠惰】
こたつのある生活。
だいたすう【大多数】
自分で自分をごまかす言い訳に使用するための、見渡せる範囲にあるほとんど全部だけれど全部ではない数量。
だいたん【大胆】
初対面の相手に「なんか奢って」と言ってみること。
だいどころ【台所】
家の中で、炊事も行うことの出来る場所。
たいのう【滞納】
今月は払えないものを、振り込み忘れや居留守を用いることで、来月以降にまわすこと。
たいぼう【耐乏】
乏しい(=物質という束縛の少ない)状態を持ち続けること。「鉄塔の上での−生活」
だいよう【代用】
物を買わずにすませるために、無い物の代わりに有る物を用いること。「肉の−に小麦粉を使う」
たいりょうせいさん・たいりょうしょうひ・たいりょうはいき【大量生産・大量消費・大量廃棄】
高度経済成長以後の日本における経済の基本姿勢。大量に生産されるゴミ同然のものを大量に消費してはみるものの、結局はゴミであるために、大量に廃棄される結果となる。循環が行われないため、日本には多くの埋め立て地が存在する。恋愛さえも、経済の基本姿勢に則ってしまっているのは、デートスポットが埋め立て地の上に建てられているからであろうか。
たかね【高値】
価値観のねじ曲がった勘違いな買い手がいるために、売り手がつけることのできる、払うだけの価値のない価格。「ライカは−だ」
たかねのはな【高嶺の花】
エイトバイテン。
たから【宝・財】
生きていくのには不必要なものの総称であることが多い。
たからくじ【宝くじ】
集めた投資金を運営することはせず、もっぱら消費に割り当てられる。残った少ない金を投資した人間に配当金としてバックするシステムはあるが、配当される人間及び配当金は、抽選という名の偶然によってごく一部の者に不公平に手渡される。
たかる【集る】
二元論で捉えた場合、思想的劣位な人間に思想的優位をアピールして奢らせること。乞うことを選択したほうが、後々に面倒が残らない。
だきあわせ【抱き合わせ】
売れ行きの良いゴミに、売れ行きの悪い屑をセットにして売りつけること。「ドラクエ3と銀河の3人の−販売」
たきび【焚き火】
はんぺんや椎茸、ジャガイモ、タマネギを美味しく食べ、トリスを美味しく飲むための手段。
だきょう【妥協】
異なる意見を持つ相手の財布に対して、自分の主張をその場では引っ込めること。
たく【炊く】
米をご飯にする為の、毎日のように繰り返される調理方法。気温、米の状態、水の温度、鍋の違いなどにより、火加減や時間を微調整してやる必要があるのだけれど、慣れてしまえば初めての鍋であっても立ち上る湯気とその匂いだけを頼りに好みの炊き加減に仕上げることができる。火にかけたまま存在を忘れてしまうような愚者でない限り、真っ黒焦げの米を涙を流しながら噛みしめるということはあり得ないため、炊飯器等という無粋な物は早々に処分されたし。
たくわえ【蓄え・貯え】
一週間分の食料と、一ヶ月分の生活費。
だし【出汁】
日本食の基本となるもの。昨今の日本食文化の衰退は、乾物の衰退によるものである。乾物を衰退させたもの、すなわち日本食文化を衰退させた戦犯は、化学調味料に他ならない。
たちうり【立ち売り】
「私の詩集、買ってください」
だっしにゅう【脱脂乳】
脂肪分を抜き取った牛乳。病人・小児・貧乏人用。
だつぜい【脱税】
貧乏人にとって、似非金持ちの行動の中でもいちばん許し難い悪であるが、その分で奢ってくれるなら許してしまうかもしれない。
たなぼた【棚ぼた】
「あれが欲しいんだけれど高くて」などと雑談をしていたら、「余ってるからあげるよ」と予想外の場所から物を貰えてしまうこと。「運気が好調の時、喫茶店での会話は−の連続であった」
たのしい【楽しい】
遊という学問に取り組むことにより得られる、知的満足感。美味しいものを食べても、それがなぜ美味しいのかを理解できなければ、知的満足感は得られようはずもない。
たばこ【煙草】
日本国で合法とされている麻薬のうち、最も有用なもの。解剖研修後、これの服用をやめる医大生が多いといわれている。これを服用することで、新たなアイデアが生まれ、部屋の塗装が行われる。
たび【旅】
なんの計画も情報も無しに、よその土地を徘徊する行為。一切の情報を持たずに行うことで、些細な発見であっても面白く感じられる。帰った後、その土地の名物を他人から聞かされ愕然とするのも、再びその地を訪れるきっかけになる。「ダーツの−」
たまご【卵】
主に鶏卵のことを指し、昔は仲間から病気見舞いに貰った生卵を峠で力つきるまで大事に大事にそっと握りしめていたほどの貴重品であった。現在では程良い価格で手に入り、貧乏人にとっての貴重な栄養源となっているのだが、貧乏人が買えるようなものは、一体何を喰わされているのかと自分を差し置いて鶏のことを心配してしまうほどに白っぽく惨めな黄身を有している。「給料日には、農家直売店で一皿二五〇円の−を買うのがささやかな楽しみです」
たまごがさきかにわとりがさきか【卵が先か鶏が先か】
子供だましの不毛な言い合いの例え。鶏が先に決まっている。
たまらない【貯まらない】
多くの場合、貯めてないの誤用である。
たみはよらしむべし、しらしむべからず【民はよらしむべし、知らしむべからず】
本来は、為政者の制定した法に民衆を従わせることはできても、数多い人民のすべてに制定の理由を教えることは不可能という意味であったが、日本には曲解されたものが導入され、江戸幕府による天下太平を支えることとなった。その精神は現代の政治にも存分に活かされており、すなわち政治家や官僚の悪巧みは知らしむべからず。
たらふく
料金のことは気にせずに。
たわごと
「すばらしい出来映えの本辞書にたいして唱える異議の数々」 …… アンブローズ・ビアス著作集第七巻『悪魔の辞典』より
「本辞書のこと」 …… 全日本貧乏協議会会長語録より
タングステン・ライト
三二〇〇ケルビンが標準の撮影用電球。田舎だと入手は難しいし、気軽に買えるものでもないので無いものと考えている。タングステン・タイプも取り寄せとなる。二八〇〇ケルビンと思われる六〇ワットの裸電球と、デーライト・タイプを用いるのが精一杯。
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ち【血】
昔は換金制度が存在したが、現在はジュースに換えることができる。
ちい【地位】
しがみつきたがる人が多い。必死に守ろうとすると、余計な心労がたたってしまい、倒れる結果を招きかねない。
チクロ
甘い話には罠があるの意。
ちしき【知識】
知識は荷物にならないというが、荷物にならない知識とは、考えることの材料となるものであり、中途半端な知識は、限りある脳の記憶領域を無駄に消費するだけである。
ちつじょ【秩序】
腹八分目が維持できることを前提とした、社会を整えるためのきまり。
ちのうしすう【知能指数】
知能に対しての指標であるが、この値がいくら高くても、教える物たちが愚者であるならば意味を成さない。
ちはらい【遅払い】
請求書に定められた納期後から、督促状が来るまでの期間に支払いを行うこと。
ちびちび
一度に使う量がまるでほとんど使っていないに等しいほど僅かであると思えるほど、大切に使うこと。「二年前に、なんと自分の金で買ったグランダッドなんかは、なにか嬉しいことがない限り呑めないし、呑むとしても、−と嘗める程度だね。それでも残り半分を切っちゃったよ」
ちゅうかい【仲介】
その業界における情報網を持っているというだけで、その情報発信者同士の中に自分を割り込ませて金銭を搾取すること。
ちゅうかんさくしゅ【中間搾取】
資本主義社会におけるねずみ講システムにより発生する、自分の働きによる利益を上位に位置する人間に吸い上げられる仕組み。
ちゅうしん【中心】
自分。「世界は俺を−に回っているのであって、お前なんかは俺のために世界を回しているに過ぎない」
ちゅうすいえん【虫垂炎】
大腸菌などにより、虫垂に起こる炎症。健康保険証を持たない人間にとっての脅威としては上位に位置する。
ちゅうとはんぱ【中途半端】
計画の無謀、考えの浅さ、お金・時間の無駄、行動の散漫さを含む、何の役にも立たないという結果の総称。ほとんどの場合、始めたきっかけが不明確なときに陥る。
ちゅうぼう【厨房】
すべての道具がいつでも使えるように出されている、料理専用の場所。
ちゅうよういしき【中庸意識】
無難という名の安寧を求める、分岐点において選択する責任よりも選択しなかった責任を好む、どっちつかずの創造性皆無な主張のない主義。無意識な意識であることが多い。
ちょうカタル【腸カタル】
賞味期限切れ食品への嗅覚の敗北によって起こる、腸粘膜の炎症。
ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう【長者の万灯より貧者の一灯】
大量生産の弁当より、手作りの塩むすび。
ちょうみりょう【調味料】
ご飯を、主食兼副食に昇華させるもの。
ちょきん【貯金】
いつでも職場の上司を殴って退職してしまえるだけの、約一ヶ月分の生活費に相当するお金を貯めておく行為。
ちょくばい【直売】
中間搾取者を通さず、生産者が消費者へ直接商品を売るため、中間搾取の分を生産者の利益に上乗せできるシステム。
ちょっかん【直感】
同じにおいを感じること。
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つい
明らかに自分の意志で行った行動を他者に避難された際に用いられる言い訳のうち、もっとも内容の無い、説教を伴う結果を招く一言。
ついえる【費える】
金を、つまり時間を、するっていうと人生を、無駄に使うことで自分を潰えさせること。
ついずい【追随】
無批判かつ無考慮に見た目や語感だけを追いかけた人まね。
つう【通】
その分野における少ない知識を、露天商のごとく広げてみせる行為。本質よりもテクニカルタームを好むとされている。
つういん【痛飲】
覚醒の度が過ぎた結果。
つうきん【通勤】
保証無き拘束時間。通勤手段に対するコストは、その通勤者を維持する組織によって支給・無支給など様々であるが、通勤に要する時間に関しては、誰も保証をしてくれない。三十分で出勤できようが、二時間かかろうが、黒塗りの車が毎日迎えにきてくれる雇い主にとっては知ったことではない。レミングの群に同化し、漫画を読んだり、歌謡曲を聴いたり、痴漢をしたり、携帯電話を忙しなくいじったり、ゲーム機と見つめ合ったり、その過ごし方は様々である。
つうちょう【通帳】
主に、預金通帳のことを指す。最大五桁の数字が記帳された、眺めたところで何ら建設的にはなれないもの。なにか行う度に三桁の数字が手数料として引かれ、年に数回、利子という名で一桁の数字が書き込まれる。
つうふう【痛風】
関節及びその周囲に尿酸塩の結晶が沈着して炎症を起こし、激しく痛む病気。これに至るまでのプロセスは、貧乏人には縁遠いと思われる。
つぎはぎ【継ぎ接ぎ】
膝が見えるようになってしまったジーパンに対して行われる、延命行為。擦り切れてガーゼのようになってしまったジーパンを救い出すのは難しい。最初から端切れ同士を継ぎ接ぎして作られるティッシュカバーや炊飯器カバーなどの無意味な創作物を、主婦はパッチワークと呼ぶ。
つくばだいがく【筑波大学】
そのキャンパスは巨大な迷路と化しており、一度踏み込んだら最後。三年出てこない者も存在するとかしないとか。
つけ【付け】
金のない状態で酒を呑むことのできる素敵なシステムであるが、利用できるようになるまでには途方もない努力、もしくは人並みはずれた魅力が必要とされ、万が一にも成功して充分お金を得られるようになった際にはその金額以上の還元が暗黙の内に定められている、らしい。
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て【手】
作り出す手と、盗み出す手の二種類がある。
であい【出会い】
何気なく出かけたスーパーでの卵一パック六八円。
てあか【手垢】
金属や石でできた道具を鈍く艶やかに光らせ、道具を使うという行為の美しさを感じさせてくれる人の手の脂汚れ。
てあそび【手遊び】
不意の待ち時間などに、ポケットに忍ばせておいた練習用ロープでロープワークの復習をすること。
ていか【定価】
最高値。
デート
かつては、気のある男女が街の雑踏の中や土手などを意味もなく歩き続けることを指したが、現在では暇な男女が時間を浪費することを言う。
てがき【手書き】
自分の手で筆記具を持ち、その筆記具によって紙などに直接文字を記すこと。墨やインクのにじみ、筆圧による紙の凹凸などに人柄が連想され、その筆跡には喜怒哀楽すら練り込むことができるという古来からの記録術であるが、最近ではワードプロセッサの普及により失われつつある。
てき【的】
〜的。そのようではあるが、決してそれではないと言う場合に用いられることが多い。「本格−」
できそこない【出来損ない】
意図、プロセス、仕上げのいずれかに抜けが存在した結果。「−と呼んでしまうと−に対して失礼だというほど馬鹿馬鹿しい物ばかりが氾濫している」
テクシー
ごく希に東京に出向いた際、大江戸線を使わないこと。
でくわす【出くわす】
ちっとも奢ってくれないくせに口だけはやかましく自分のことは棚に上げたまま人のことをとやかく非難することが当たり前という精神の安静を保つためには会うべきではない人物に悲しいかな不意に「やあ、奇遇だねえ」と声をかけられること。
てぜま【手狭】
作業スペースの不足を指す場合と、ゴミとしか考えられない品々をわざわざ置いておくスペースが無くなってしまった場合とがあり、前者には知恵が、後者には知能が必要となる。
てつがく【哲学】
何百年にひとり、何かつぶやいたことこそが、哲学という道の道しるべにしかすぎないという、酒の肴。
てぬき【手抜き】
行程を端折ることであり、食事を作るのが面倒だから弁当を買って済ませるというのは「やらない」と言う。
てのうち【手の内】
物を貰うときと、お釣りを受け取るとき以外には見せるべきではない。
デブ
不経済。
テレビジョン
かつて日本人の一億総白痴化に成功した、二十世紀を代表するメディア。無線遠視とは言わなくなった。
テレビジョンほうそう【テレビジョン放送】
人々から時間と自問自答という行為を奪うために日夜流され続けている、依存性の高い映像ドラッグ。
てんかぶつ【添加物】
食品などを商品として大量かつ均一の品質で製造し、日本全国津々浦々にまで販売するために必要なだけであって、本来であれば不要であるはずのもの。
でんき【伝記】
過去の業績ある人間をモチーフに、精神の欠落などによる様々な騒動については美化、もしくは隠蔽する方針で記されたフィクション。

「彼は、大好きなお酒をごちそうになるたびに、頭脳という小宇宙を旅し、新しいアイデアを生み出すことで貧乏生活を楽しんでいた」……川上卓也伝記より

「あの人は、いつも他人の酒を勝手に呑んでは泥酔して前後不覚・支離滅裂の状態になるのが当たり前だった。酔っぱらうと、おやじギャグを連発して場の雰囲気を気まずくするのが常であった」……シゲの回顧録より

てんこく【篆刻】
安く印鑑を作るためのスキル。「印鑑屋で貧乏礼讃とか掘ってくれなんて恥ずかしくて言えないから、仕方なく自分で−することにしたんだ」
てんてき【天敵】
酒を呑むことで覚醒する者同士。
テント
野宿の際、最上級の環境を与えてくれる簡易型の家。その機能は、雨・風・寒さを防ぐことに限られる。これに似て非なる粗悪なものであると、その機能は得られない場合がある。すきま風のひどいアパートにおいては、アパート内にこれを張ることで快適に過ごすこともできる。夜、誰もいない駐車場にこれを張って眠りにつくと、朝にはちょっと恥ずかしいことになった。なお、上流で雨が降っている場合には、河原はもちろんのこと、中州などに張ってはいけない。
でんわちょう【電話帳】
NTTが電話加入者に配布している包丁立ての材料。
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とうし【投資】
複数の情報から導き出された自分の判断において行えば返ってくるかもしれないけれど、人の情報を鵜呑みにして行っても、資財を投げ捨てることにしかならない。
どうしゅう【銅臭】
必要以上に財貨をかき集めている金持ち指向の貧乏臭い人間を罵るのに用いる言葉。
どうせ
確信的確率で。「電話が一回だけ鳴って切れたときは、十分も待てばもう一回かかってくる。−携帯電話の電波状況を確認しないで掛けてきたから切れたのだろうし、そういうおっちょこちょいは、−奴に決まっているさ」
とかいのえのぐ【都会の絵の具】
染まってしまうと落とすのが困難になるもの。「−を利用して自分なりの絵を描くのであれば良いが、自分自身が−の一部になってしまっては、利用され捨てられるのが落ちだ」
どくぜつ【毒舌】
当たり前の意見を率直に述べると、なぜか毒があると言われてしまう。転じて、思っても口に出してはいけないこともあるという事だろうか。
とくしゅほうじん【特殊法人】
書類に押す印鑑のスタンプ台すら満足に購入して貰えないのに、なぜか巨額の赤字を創造できる仕組みの法人。
どくしょ【読書】
夢の実現、知的好奇心、状況分析、ライフワークなどの活動を行う上で必要に迫られて本を読むこと。読書自体が趣味であると履歴書に書くような人間は、読まなくても足りるような本ばかり読んでいる傾向にあるとされている。
とくそくじょう【督促状】
敬語による脅迫の方法を知るための教科書として利用できる。入手方法は多岐にわたるが、つい、郵送されてきてしまう場合が多い。
とくめい【匿名】
自分がもっともだと信じて疑わない独りよがりを並べ立てる際に用いられる手段。マスターベーションでしかないと言うことには、本人が気付くはずもない。
どくやく【独訳】
独自の辞書で翻訳すること。
ドッジライン
一九四九年の春、ドッジ博士により定められたドッジボールコートの作り方で、円の内角が三六〇度であることが活用されている。
トトチャブ
米も尽きたし粉もない、煮るものも焼くものもなければ財布も軽いという状況下において、水だけで食事を済ませること。
どなべ【土鍋】
炊飯やすいとんなどに用いる、陶器の鍋。炊飯時に生じるお焦げのこびり付きは、そのまま雑炊にされるのが一般的。蓋が割れるか、鍋が割れるかというどちらかの要因によって盛りつけ皿に転用させなければならないこともある。六号で九〇円。
トライポッド
六〇ワットの裸電球を用いた写真撮影では、どうしてもスローシャッターを使用するため、これが必要となる。まともなものを買おうとすれば、一ヶ月分の生活費が飛んでいく。いつか、自分のトライポッドが欲しい。重いやつ。
とらぬたぬきのかわざんよう【捕らぬ狸の皮算用】
ローン返済者が唯一、見ることを許される夢。
ドラマ
主にテレビで放送される、ドラマツルギーとは無縁の遊戯。最近では、映画の世界にも浸透している風潮にある。
トリス
ウイスキー。味わうのではなく、流し込むか、水割りで誤魔化す。財布が許せばハイボールで楽しめる。今となっては、いくら呑んでもハワイには行けない。
トリスバー
トリスしか買えないのではなく、トリスを呑みたいのだと自分に言い聞かせるために知っておくべき、昭和三十年代前後に生まれたバー。ハイボールとバタピーで大いに語ろうではないか。
ドンゴロス
鉄クズを拾い歩くのに便利な、麻布でできた袋。一般人には、コーヒー豆の袋と言えば通じることもある。粗末な衣服という意味もある。
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