| 貧乏日記 |
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| 平成十六年四月 |
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[Apr 29,2004 03:01]
国会議員がうっかりするくらいだもの。 僕のような貧乏人がうっかりし続けても、なんら問題はあるまい。そんなうっかりも、もう何年目なのかすぐには思い出せないくらいの時が経った。 そろそろ、なにか新たな段階に歩を進めたい。生活費の金額とか、食生活だの衣服だのとは桁の違う要素を生み出したい。それがなんなのかを具現化できるかどうかが、三十歳の門な気がしてきた。 これこそが僕にとっての自己責任だと思う今日この頃。 [Apr 28,2004 12:50] 田植えの季節。 隣の田圃にも水が入り、いよいよ、蛙の合唱が間近で聞こえるようになった。夜の楽しい季節の始まり。昼間は、あちこちで農業機械のはりきった音が響いている。 そんな長閑さの陰で、毎日十六時には誘拐犯注意の放送が流れ、明らかに火の気のない場所での火事騒ぎがある。目の前の資源ゴミ回収所の燃える様は、陰鬱な心の闇が黒々と感じられた。 どこにいたって物騒なのかしら。 [Apr 19,2004 14:24] 昼飯に林檎を一個。 年齢を聞かれると数えで答える癖が付いている今日この頃であるが、実年齢でも、秋口には三十歳を迎えることになる。今が、二十代を終えるための最後の期間だ。 “三十にして立つ”とは孔子の有名な言葉だが、五年くらい前には「もう前倒しでクリアしちゃったな」などと考えていた。しかし、いざ、迫ってくるとやり終えていないことばかりが浮かんでくるのだ。 林檎だけで満腹になるあたりは三十歳って感じだが。 [Apr 17,2004 05:23] 夜に起きている時間が長かったからなあ。 もうさすがに灯油も買わないだろうということで、今シーズンの灯油消費量一覧を確定させた。昨シーズンと比べると、使用日数は短いが、一日の使用量は多い。 冬の灯油代はアルバイト十時間分。運良く仕事が舞い込めば、原稿用紙二枚、好条件なら一枚でおつりが来る。写真一点で賄えることもあれば、待てど暮らせどギャラが振り込まれない仕事もある。 さて、庭でも見てくるか。 [Apr 16,2004 07:20]
腰も安定してきたし、すでに雑草に支配されている庭を少しずつ整備しようと、鎌を片手に雑草を刈った。さすがに、引っこ抜くために力を入れるのは怖いから、根っこは残したままだけれど。 もうもうと雑草の生い茂っていた庭に、土の色が戻った。ふと、見慣れた葉っぱが目に付く。去年、取り残した馬鈴薯が、雑草に埋もれながらも賢明に、僕のために育っていたのだ。
草むしりの駄賃を、庭から直接もらった気分だ。 [Apr 12,2004 04:55] なんにも見えん。 夜の鬼怒川を写真に撮ろうと、日の出前の薄暗い時間に出発。真夜中だとなにも写らないし、日没頃は寝ている時間だ。4時ちょっと前に、腰に気を遣いながらも出発。 しかしまあ、自然界は僕の都合で動いてはくれない。適度な明るさが出てきた頃、厄介なことに霧まで出てくる。適度な霧なら絵になるが、真っ暗が真っ白に変わってしまう勢いだから為す術なし。 寝る。 [Apr 09,2004 00:03] いよいよ、暖かさが近づいてきた。 今頃になってなにをと思うかもしれないけれど、ソメイヨシノの散る頃は、夜になるとまだ寒い。文句なしに笑えるのは、八重桜が満開になってからだと、体がそう感じるのだ。 僕の住処から少し行ったところに、見事な八重桜のある家がある。その下を通るたびに、蕾が、いまにも開こうかとわくわくしているのを感じるようになった。季節に、色が帰ってくる。 腰さえ悪くなければなあ。 [Apr 05,2004 17:25] なんとか、座れるくらいには。 陽光の楽しい季節に、家に籠もって横になる日々というのも辛い。昨日の夜は久しぶりに部屋の中で吐く息が白かったり、陽が昇ったとたんに暖かかったりと、気温差も辛い。 今年は、花粉症に悩まされていないのが救いだなあ。外に出なくても、どこかしらから入り込んでくしゅん、くしゅんとなるのがいつもの春なのに、今年はちょっと痒いかもしれないなあ程度である。 まわりはみんな、ぼろぼろなのに…。 [Apr 03,2004 05:22] 腰、が……。 大事な局面で、座っているのが辛い状況に追い込まれてしまった。ふと、足下の電池を拾おうとした瞬間、そう、ほんの瞬間である。曲げたかどうかも記憶にないほどに。 とりあえず、動けるようにはなったので大丈夫だと思うけれど、日記は途絶えがちになるかもしれない。ああ、歳なんだなあ思いつつ、明日は自転車で走り回らねばならないのだが。 そりゃあもうぎっくりって感じ。 [Apr 01,2004 03:47] 今年は来ないなあ。 去年は、日が変わると共にエイプリルフールのメールが届いたのだけれど、今回は、冗談のようにウィルスメールが届くのみ。一日に百通近く届くと、重要なメールを見落としそうになる。 日記のことをすっかり忘れているうちに、桜も順調に咲いている。ただ、昔ほどの感動がないのだ。どうやら、喰えないものに対しては心の動きも鈍くなったようだ。その証拠に、八重桜は好きなのだ。 鳩や雀も愛おしく感じる。
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| 平成十六年三月 |
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[Mar 25,2004 17:47]
なんだか寒い。 トイレの底がもぞもぞと蠢いているとき、それは、蛆が湧いていることを示している。蛆殺しはないし、どうしたものかと軽い思案ののち、ホウ酸を試してみることにした。 一時間もしたら、トイレの底は静寂の支配する闇に戻っていた。まだ経過を見守る必要はあるだろうけれど、一応、効果はあるように思える。これで、今年の夏は快適に過ごせるかも。 さて、風呂に入って暖まろう。 [Mar 24,2004 02:00] 腰痛。 ここ数日、また寒い日が続いたけれど、今夜は、なんとか火鉢だけで過ごせそうだ。お湯を沸かしたり、さつまいもを焼いたりしながら過ごす今夜は、どことなく静かだ。 芋の甘い香りがどことなく漂う、微かな冷気と豆炭の熱が入り交じったような縞々感のある空気。灰をぱっぱと払いのけて口に入れた瞬間、体に心地よい熱が与えられる。 食欲の春。 [Mar 19,2004 06:44] 夜明け。 どうも、来月半ばには米がなくなりそうだ。このときのために少しずつ米入手用資金を貯めてきたからなんとかなりそうではあるけれど、芋や小麦粉を取り入れたローテーションを組んでみよう。 イーストを使わないパンも研究したいし、塩をうんと加えたうどんも旨い。ついでに、ホウ酸団子製造の季節でもある。他にも、研究課題は山積みとなっている。 大往生の新包装も考えなければ。 [Mar 18,2004 00:41]
隣村のRyo君と久しぶりに会ったので、CDにサインをしてもらった。これで二枚目だが、この勢いなら、三枚目もすぐだろうなあ。 僕も負けずにがんばらなければならないなあ、と思いながらも、こっちは相変わらずの鈍足。まあ、五〇メートルを走るのに一〇秒かかったくらいだからなあ。
もちろん、長距離もからきし駄目だ。 [Mar 16,2004 22:52] 自転車をもらってきた。 折りたたみ自転車なので、タイヤの経はいままでのよりさらに小さいけれど、サドルは高くなるので、漕ぐのはそれほど苦にならない。籠とライトをつけないとならないなあ。 なんとギヤまでついているが、これは壊れている。直せば、それなりに移動も楽になるだろう。下旬に、それなりの距離を走らなければならない用事がある。それまでに整備しておこう。 とりあえず助かった。 [Mar 14,2004 01:19] 自転車がパンク。 タイヤがつるつるだったから、いつか寿命の来ることはわかっていた。遠出を避けて乗り続けていたけれど、もう、いくらパンク修理をしても次々に穴が開くことだろう。 しばらくは徒歩生活、郵便局に行くにも往復一時間かかる日々の始まりかと思いきや、どうやら自転車をもらえることになった。この町で徒歩だけの生活ってのは、さすがにしんどい。 膝の限界は徒歩五キロだし。 [Mar 13,2004 01:37] 静かな夜。 一昨日は蛙、昨夜はカラスと犬の言い争いと、いよいよ騒がしくなってきたなあというところで寒の戻り。動植物は再び身を縮ませ、沈黙の中で陽の光を待つのか。 なんてところで風呂を沸かしていたら、僕よりも先に蜘蛛が入浴していた。まだぬるかったので逆上せずに済んだか、桶で助け出したらこそこそと物陰に帰っていった。 蜘蛛の恩返しなら糸には困らないなあ。 [Mar 11,2004 04:05]
いつも煙草を買う店は、自販機にもゴールデンバットが入っている。早朝・深夜に煙草を買うのに重宝なのだが、いつの間まにやら新しいのに変わっていた。 十秒ほど目当てのそれを探し、見慣れた青い紙包みと百三十円の値札を確認。販売機は変わっても、中に入っているサンプルは、前の機械からの使い回し。バットは、日に焼けると青くなるのだ。
パッケージが変わるまでの命か。 [Mar 09,2004 04:17] 頭の中のメモがまとまらない。 調子のよいときは、キーボードを叩くだけで簡単に、いくつかのキーワードが線になって面になる。これは、メモ書きの段階で調子がよいという意味であり、後の作業は勝手に進むのだ。 メモのできが悪いと、白いウィンドウを見つめたままいつまでも動かない時間が続くことになる。無理をしてメモとメモをつないだとしても、継ぎ接ぎの駄文にしかならない。 つまり、絶不調。 [Mar 07,2004 05:55] 夜未明とか言いつつ朝になった。 つけっぱなしにしていたラジオからは天気予報。雪、雪、雪のオンパレードに、冬眠してしまいたくなった。インターネットで石下の天気を調べたら、晴れマークながらも最高気温八度の表示。 早く暖かくなってほしい反面、二月号がここまで出せなかった関係上、三月一杯は寒い日が続いて欲しいという気もして、でも、僕の肉は無事に干し肉になっているから、やっぱり暖かい方が。 二十五万羽の墓、か。 [Mar 06,2004 19:26] 日付感覚がなかった。 新聞社のウェブサイトでニュースをひろっていたら、F1の予選で佐藤琢磨が七位と。驚いた。琢磨のパフォーマンスにではなく、僕の中の日付と世界の日付が違ったことに。 ええと、たしか今日は木曜日ではなかっただろうか。カレンダーを見る。六日(土)。パソコンで確かめる。六日(土)。あ、あ、アルバイトって入ってたっけと大あわての夕暮れ時。 二月号は合併号になって今夜未明に出ます。
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耐乏Press Japan. 貧乏日記
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