| 貧乏日記 |
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Mar 30, 2011 22:24
余震、雷、雹。 スーパーマーケットの品揃えに随分と変化がある。ほうれん草は東京産。その他の野菜も、全体的に西のものが多い。牛乳と卵も今までとメーカーが変わっている。納豆売り場は空。一家族二個までのビラがぽつんとあるだけだ。 いつも行くスーパーなのに、まるで別の地方の同系列店に入ったような違和感がある。長野で入った平屋の小さなジャスコより違和感は小さいけれど、それは非日常だったから楽しめもしたのだ。 ちなみに、そのジャスコは閉店したらしい。 Mar 25, 2011 05:24 寒い。 灯油が切れたので、ストーブにメタノールを少しだけ入れてみた。火力は弱いが、それなりに燃えている。同じ灯油を使う暖房でも、ファンヒーターに比べて非常時の応用力は高い。まあ、非常時というか、単に灯油を買いに行くのが面倒だったのだけれど。 五〇ミリリットルほどだったから、あっという間に消えようとしているが、コスト的に割に合わないので諦めよう。火鉢にも炭が熾きているが、こいつも、一〇度を下回ると暖房としての主力にはなれない。暖かくなるほど炭をくべればあっというまにあの世が見える。 それでも、お湯が沸くのはありがたい。 Mar 23, 2011 23:20 家庭で味わうラドン風温泉。 バケツでウランが臨界した頃、とあるラドン温泉でどこぞのおっさんと世間話をしたとき、放射能は怖いねぇ、なんて言っていたのを思い出した。今や、家庭でも放射線の混じった風呂に入れる時代だ。 ホルミシス効果くらいで済めばよいが、放射線の怖いところは徐々に蝕まれることだ。特に、国の宝である子供には容赦なく襲いかかる。チェルノブイリの事故で、子供の甲状腺ガンが二〇〇倍だったか。細かい数字は忘れてしまったが。 どこかの局で風が吹くときでも放映すればいいのに。 Mar 22, 2011 00:36
春分で一杯。瓦が、ないらしい。瓦屋から瓦が盗まれるくらいに。瓦屋根に大きな被害を受けた知人は、最長で五年は待ってもらうかもしれないと言われたそうだ。こうなると、中国でアイヤーって言いながら大量の瓦を焼くんだろうな。 トラック運転手の知人は、宮城や福島へ物資を運んでいるというし、仮設住宅の屋根葺きの依頼が来た者もいる。僕の周りの小さな世界でも東北復興へ向けた動きは見られるが、原発事故さえなければ、もっと力強く動いただろうと思う。 たとえ、政府が無能揃いでも。 Mar 20, 2011 22:55 花粉が酷い。 常々、ゆっくりたっぷり寝たいと思ったときに限って用もないのに電話をかけてくるタイミングの悪い奴がいたり集金が来たり防災無線が悲鳴を上げたりする。年明けからは花粉が加わり、最近は余震まである。今夜こそは十時間越えの睡眠を狙いたいが、どうなることやら。 自分の布団で寝られる。風呂がある。水が出る。いつでも入れる。これがいかに幸せであるかは、感じずにはいられない。文明の力は自然の前に無力で、貧乏人がこれに打ち克つには文化しかない。でも、現代社会ではあらゆるものが高度な経済から切り離せない。 再び、石油にあらずばエネルギーにあらずの時代が来る。 Mar 20, 2011 01:25 街は戻りつつある。 たっぷり寝ようと思ったのに、七時間で目覚めた。起きて、入浴、洗濯、炊事。飯を喰ったらまた眠くなったが、近所の小さなスーパーへ。一通り巡ったが、肉、魚、野菜、果物、カップ麺、パンなど、商品は十分に並んでいた。まあ、所々に空の棚もある。納豆は、あの詐欺番組以来のすっからかんだ。 十七時頃、どうしようもなく眠くなったので床についたが、二時間後に余震で叩き起こされた。割と大きかったが、眠いのと、暗いのと、慣れとで、まあいいかと布団を被ってやり過ごした。それ以上は眠れず、この時間に至った。 慣れちゃ不味いものもあるのだが。 Mar 18, 2011 23:29 明日、水道が復旧するらしい。 ガソリン協奏曲は続いているし、屋根の状況も強い雨が降るまではわからないけれど、水が自由になれば一息つける。今週は本を読む気にもなれず、アルバイトに出ずっぱりだったが、来週は少しのんびりしたい。髪が伸びたのでバリカンで刈りたい。 いまだに街ごと孤立した地域がある。国が主導してくれなきゃ物資もエネルギーも行き渡らないのだけれど、権力の行使が保身を最優先にしているから、すべてが遅い。東北地方が独立を宣言して世界中の援助を直接受けた方がマシだとすら思える。 自衛隊に命を差し出せと命令するのがあの馬鹿総理ではあまりに虚しい。 Mar 17, 2011 22:06
震度を当てられるようになった。断水も悪いことばかりではなく、霞ヶ浦からの給水が絶たれたせいで水道水が旨くなった。蛇口をひねるだけで臭かった上水道が心地よく感じられる。まあ、一日二時間しか水が使えないことを考えたら臭くても復旧を望むのだけれど。 気がつけば、震災から一週間。長いような短いような、時間の感覚が消失した感覚だが、報道でプルサーマルという言葉を聞いた記憶がない。僕が見逃し、聞き逃しているのかもしれないが、意図して伝えていない可能性もあるのだろう。 原子力保安院も自衛隊も、毛髪の状態は隠蔽してるように見受けられるし。 Mar 17, 2011 00:37 桜が咲いちゃったのに寒い。 お世話になっている方の好意で一週間は動けるだけのガソリンを手に入れた。これで二週間弱は動ける。ガソリンは、まったく売られていないわけではないが、道が一本通れなくなるほどの行列に参加する必要がある。 寝ようかと思ったら、福島の方からメールがあったので日記を書く気になった。自分自身のために、簡単なことでも、毎日、なにかしら書いておくべきだろうと、思い出したかのように貧乏日記を書いているけれど、余震だの断水だのでとにかく眠い。 せめてものどんちゃん騒ぎだった予定もなくなったしなあ。 Mar 16, 2011 05:36 非日常の知恵袋。 石下地区東部は断水中で、午前六時台、午後六時台のそれぞれ一時間ずつしか水が出ない。けれど、定刻には全地区で水が使えるよう、給水は早めに始まる。僕のところは、五時半には水が出るようになるから、ここからが勝負の時間だ。 今朝は、四時半から風呂を沸かし、五時半には入浴を終えた。しばらくして水が出るのを確認してから湯を抜き、新たな水を貯める。まだ水圧が足りないから、風呂を貯めている間は他の蛇口は使えないけど、それが終われば食器洗いや米の仕込みだ。 仮に県からの給水が再開されても、次亜塩素酸が足りないらしいからまだ続くかもしれない。 Mar 14, 2011 22:19 ガソリンスタンドは軒並み閉店。 アルバイト先まで片道一四キロメートル。いざとなったら、自転車での通勤も視野に入れなければならないだろう。自動車ならば一本道だけど、自動車が前提の田舎だから、自転車では怖い場所がいくつもある。基本、田圃の中をゆっくり進むべきだ。 カメラを片手にのんびり走るのもよいが、さすがにそんなに時間をかけるわけにも行かない。ルートは、予め調べておこう。放射性物質への対応を考えると面倒だけど、最悪は諦めるしかないわけだし。 まあ、自転車で通勤するくらいなら休むに決まってるが。 Mar 13, 2011 23:01 通水と停電の時間が重なるようだ。 明日から輪番停電が始まるが、これが午前六時二〇分から一〇時まで。断水中の通水が午前六時から七時まで。僕には関係のないことだけれど、電気を多用する家庭、ましてやオール電化なんてところは、六時からの二〇分間が勝負になる……が、しかし。 停電計画は定刻前に行われる可能性があると言うし、通水は、これまでの状況からすると時間になっても出ない場合が多い。さらに、水道ポンプも停電中なので自家発電を用いるから、トラブルがあれば水は来ない。 不便だが困りはしない貧乏人、とはいえ疲労は蓄積されゆく。 Mar 12, 2011 21:04 原子力発電所の爆発にはさすがにびびった。 主文後回し的かつ意味不明瞭な談話朗読には腹が立ったが、政府発表が本当ならば、最悪の事態は先延ばしにできたということだろう。けれど、もう防御壁はない。まあ、あれだけ簡単に吹き飛ぶなら、元から役に立たなかったかもしれないが。 とにかく、ブラジル・シンドロームが不謹慎な笑い話にできるよう祈るばかりだ。NHKの流す放射性物質からの防衛策は、シュールレアリズムの終焉を告げているのだろうなあ。 さて、風呂の水で米を炊くとするか。 Mar 12, 2011 01:37 米を炊いた直後でよかった。 これだけ余震が多いと、常に身体が緊張して妙に疲れている。それでも、空腹に負けて飯でも喰うかと台所に立っていたその時、断水した。大地震の影響が、じわじわと伝ってくる。 被災者は余震に怯える一夜を、なんてことが大きな地震の度に報道されるけれど、これを避難所で経験する辛さはちょっと想像できない。被災地から遠く、砂糖が被害を受けただけの家に居ても気が休まらないほどなのだから。 そろそろ寝るか。 Mar 11, 2011 17:55
地震で建物の外へ避難したのは初めてだったか。アルバイトをしていたけれど、余震で仕事にならないので帰路につく。道すがら、三件ほどのお宅でブロック塀が崩壊しているのが目に入り、我が家は無事かとさすがに心配になった。帰宅し、周りを点検し、無事を確認して屋内へ。そこには、ささやかな被害が広がっていた。 開けたばかりのきび砂糖。それを入れたコーヒーの空き缶が床でひしゃげていた。多くの方が被災し、茨城でもびっくりするほどの余震が続いている。このくらいで済んだならばむしろ幸運だと自分に言い聞かせているのではあるが……。 明日は、バイト先で落ちて割れたiMacの処置だ。 Mar 06, 2011 23:28
気がつけば三月。まあなんとも非道な世の中で、ニュースに目を通すのも億劫なのだけれど、それでも、旨い酒は旨い。好きな酒蔵の酒を二本並べ、あっちがいいだのこっちが口に合うだのと、適当なことを口にしてだらりんとしているのがいちばん幸せだ。 明日は雨だというから、梅も散ってしまうだろう。また少し寒いかもしれないが、桜が開く頃になれば夜も随分と暖かくなるだろう。その頃には、梅の花なんて忘れてしまうものだ。きっと、憶えているのは酒のことばかりなのだし。 今年は、良い米が穫れますように。 |
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貧乏日記 耐乏PressJapan.
発行:全日本貧乏協議会 発行部数:108451
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